ケレンも済んだ!! -どんな仕上げにしようかな?!-
様々な状態に合った下地の調整も済みました!!
綺麗な色に仕上げてみたくなりますね。上塗りも後で説明致しますが、シリコン系、ウレタン系、フッ素等々、色々な種類が有り何で仕上げるか悩むところですね。
でも、いきなり上塗りを塗ってしまって良いのでしょうか?
錆止めは必要?
下地処理のところで説明しましたがクロスカットの評価が低かったりチョーキング、錆が発生している様な場合は勿論、塗膜の艶を上げたり塗膜強度や耐用年数を上げるのにも錆止めは是非塗りましょう!!
では、錆止めの目的、種類、特徴、塗り方等々説明しましょう。
錆止めとは??
第一の目的は錆の発生を防止したり、錆の進行を遅れさせる事で素材の耐久性を向上させる。又、上塗りとの中間層として塗る事により、下地の吸い込みを抑えて上塗りの仕上がりを良くし艶が上がります。艶が向上すると言う事は滑雪性(雪滑り)も上がります。
滑雪性が上がると屋根の上に雪が積もりにくくなるので、すが漏れ防止効果も有ります。
建物にも大きな加重が掛からなくなるので建物の耐久性もアップします。
膜厚が上がるので紫外線による塗膜の劣化の進行を遅くする効果も有ります。
錆止めの種類!!
錆止めの種類はおおむね次の三種類に分ける事ができます。
- 強溶剤タイプ
- 弱溶剤タイプ
- 性タイプ
①の強溶剤タイプは2液形エポキシ樹脂系の錆止めが代表的で、強い防食性・密着性を持ち橋梁や鉄骨等の塗装に広く使われています。名前の通り使われている樹脂等を溶かすのにトルエン、キシレン等の強い溶剤を使う錆止めです。強溶剤は人体や環境に影響のが有る有害な物質を使用しているので取り扱いには非常に注意が必要になります。
③の水性タイプは有害物質を使わない、又は非常に微量で抑えていて人体や環境に優しい錆止めです。最近は使用頻度も上がってきてます。以前は内部専用でしたが外部でも使用される事も多くなってます。これから使用も増えていくと思われます。
今回は①と③の説明は別な機会にして、使用頻度の高い②の弱溶剤タイプの説明をしたいと思います。
弱溶剤タイプの錆止めの特徴
強溶剤タイプが人体や環境に影響を与える非常に強い溶剤を使用しているのに対し、弱溶剤タイプは従来から使われている塗料用シンナーを溶剤としていますが古くからある塗料とは違い最新の技術が使われています。
塗料用シンナーを使用しているため乾燥速度が適度で塗装作業性が良く臭気が柔らかで環境に優しい塗料です。劣化の進んだ塗膜に塗装しても溶剤が弱いため旧塗膜がめくれてきたり下地を侵す危険性を少なく抑えてます。
防錆力も強溶剤タイプの2液形エポキシ樹脂系に匹敵する製品が多いです。
有害重金属の鉛・クロムを使用してません。
以上ご参考になりましたでしょうか?
では、次項ではお勧めの錆止めをご紹介致します。