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トタンの声を聞こう -その2 触る-

触ってみよう・・・劣化診断をしてみましょう

見た目以上に劣化が進行している場合も有ります。

出来れば直接触って劣化具合を見てみましょう!!

 チョーキングの有無

チョーキング

「トタン屋根も大変だ」の項でも説明しましたが、チョーキングは表面が粉化してしまっているので

そのまま塗っても、大げさに言えば砂の上に塗るようなもので塗料は密着せずにすぐ剥がれてしまいます。

劣化診断の決め手 クロスカット法!!

塗膜の劣化度合いを判定する方法です。

厳密には角度も決められていますが、おおざっぱなやり方でも問題は有りません!!

傷んでいそうな所(軒先など)をカッターで4~5㎝の長さで下地まで届く切り傷を十文字に付けます。出来れば定規を当てて行った方が良いでしょう。カッターで切った上にテープを貼り剝がした時の残り方で劣化度合いを判定する方法です。

クロスカット法

特別な道具は不要です

  • カッターナイフ
  • セロテープ(布テープでもOK)
  • 消しゴム(無ければ雑巾か軍手でOK)

手順

  1. 先ほどの説明の様にカッターで切り傷を付けます。
  2. 切り傷のうえにセロテープを貼り付け消しゴムや布等で擦りテープを完全に密着させます。
  3. セロテープの端を持って一気に引き剥がします。

クロスカット法評価法

10点 : 剥がれが全くない

8点  : 交点に剥がれが無く、X部にわずかな剥がれが有る。

6点  : Xカット部の交点から1.5㎜以内の剥がれが有る。

4点  : Xカット部の交点から3.0㎜以内の剥がれが有る。

2点  : テープを貼ったXカットの大部分に剥がれが有る。

1点 : Xカット部よりも大きく剥がれる。(テープに殆ど付いてくる)

評価のとらえ方

評価点の結果が106点の場合は塗装可能です。下地処理のページをご覧下さいね!!

4点未満の場合は一般的にはそのままの状態では塗装出来ません。仮に塗装しても下地処理をきちんとしないと、艶引けしたり、剥離したりします。弊社もしくは業者様にご相談することをお勧め致します。

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トタンの声を聞こう -その1 見る-

トタンの声を聞いてみよう 先ずは見てみる!!

一般的に塗装する時の下地処理については、よく女性の化粧にたとえられます。

肌に合わないものを塗ってみたり、いきなり厚化粧をしてしまうと仕上がりも良くないし、第一健康にも良くありません。何事も下地が大事ですね!!

新築時からお住まいで初めての塗り替えでしたら問題は先ず有りませんが中古住宅でのリニューアルであれば、先ずは現状を良く見て塗り替えが可能かどのような塗料、塗装方法が良いか判断しましょう!! では、その方法を何点かお教えいたします。

 

見た目での判断・・・ つなぎ目があるか?艶はあるか?

つなぎが有るか?

初めての塗り替えであれば長尺や横張のトタンは汚れを掃除、目荒らし等の処理後に塗装すれば問題は有りませんが、過去に塗装歴が有ると下地の状態で塗装方法は変えなければなりません。先ずは下からか、少し離れて屋根を見てみましょう!!

下の写真は刷毛で塗り替えをしているところですが人の右手のトタンに筋が入っているのが見えると思います。

これは「つなぎ」と言って刷毛、ローラーでもなりますが上から下まで一気に塗る事はないので必ず塗り重ねる場所が出来ます。それが「つなぎ」です。

つなぎが有れば最低1回は塗装していると言う事です。

艶は有るか?

つなぎの有無と一緒に艶が残っている艶が引けているかも調べましょう!

日の当たる面と当たらない面どちらも見てみましょう!

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抗ウイルスクリア塗料をテスト塗りしてみた!!

外ではマスク、お店や公共施設など多くの人の手が触れる所はアルコール等で除菌、ドアノブや手の触れる所を除菌スプレーで綺麗にする等々大変ですね!!

抗菌機能を持ったシートを貼るのも良いけど、塗ってウィルス対策出来ないかなぁと思って探してみたら有りました!!

抗ウィルス塗料「バイオクリアコート」

バイオクリアコートは抗ウィルス効果が実証された無色透明のクリア塗料で塗るだけで99.9999%以上ウィルスを抑制する凄い機能を持った塗料です!!

先ずは実際に使ってみるのが一番!!早速仕入れてテスト塗りしてみました。

社員皆で一箇所ずつ試しに塗ってみました!!

 

用意するもの

水性のアクリル樹脂のクリヤー塗料なので刷毛はナイロンの刷毛かローラー、ウェスもOK

養生は特に必要いりません

養生とは塗装する時に塗料が付いてはいけない所をポリフィルム等であらかじめ囲っておくことです。

                                                  さぁ!塗ってみよう!!

  1. 塗る所を除菌用のアルコール等を布ウェス等に含ませ油や汚れを拭き取ります
  2. クリヤーを塗りすぎるとダレて白く変色したままになるので刷毛に含ませ過ぎない!!
  3. まんべんなく1回塗れば完成!!全くの透明になりますが艶は5分艶位です。

    4時間位置けば触れます。18時間置けば大丈夫です!!

  4. メンテナンスは簡単!汚れが付いたら軽く水拭きするだけ。
    1. 塗った箇所に施工済み認定ステッカーを貼れば安心感が増します

    詳しくは塗料紹介のページをご覧下さい。

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トタン屋根も大変なのだ!-屋根の診断をしてみよう-

トタン屋根も大変なのだ!

大切な家族を守ってくれるマイホーム、建築当初は綺麗ですね!しかし筑後10年もするといたる所に汚れや痛みが目に付くようになります。内装の汚れは大掃除等で綺麗にする事は出来ますが、外側に注目すると屋根や外壁は汚れていませんか

外壁は別の機会でご紹介しますが、先ず屋根の診断をしてみましょう!!

トタン屋根の特徴

常に太陽光に照らされていて、紫外線や雨風にさらされています。素材は金属なので熱伝導性が高く、夏場は高温になり冬場は低温となります。

更に、北国では雪が積もり場合によっては1m以上の雪が冬期間乗っています。

暖気が入ると溶け、寒気ではそれが凍りを繰り返します。と言う事は氷になると非常に重くなり何10トンと言う荷重が建物に掛かります!!

春になるとその氷は解け始め屋根から滑り落ちます!

氷が落ちる時にはトタン屋根の表面を削るように落ちていきます。

と言うように屋根は一年中大変な環境から建物を守ってくれていますが年々劣化が進行していきます。では、トタン屋根の劣化はどの様に進行していくのか説明しましょう!!

トタン屋根の劣化が進行すると

劣化塗膜

チョーキング

  1. 艶が無くなってきて、変色、退色が進行します
  2. チョーキングしてきます。
  3. 赤さびが発生し、膨れ、剥がれが進行します。

チョーキングとは表面の劣化が進み樹脂、顔料が変質してチョークの様な粉状に変化して表面に付着した状態になる事を言います。

 

①塗膜の断面

②塗膜中の泡とピンホール

③塗膜が薄膜になると

④塗膜が爆裂を起こす!!

放置しておくとどうなるのでしょう

  1. の艶が引けたり、変色退色自体は特に目立った問題は有りませんが冬季になって雪が積もると滑雪性が悪くなり雪が落ちずに軒先等で凍りスガ漏りの原因となります。
  2. チョーキングが進行すると塗膜も薄くなり傷も付きやすく、錆も発生し易くなります。塗膜は必ずしも均一ではなく、混ぜた時に出来た空気の泡が塗膜中に残る事も有ります。塗料が乾燥する時に溶剤が抜けた穴がピンホールとして残ります。気泡が敗れた穴、ピンホールから水が入り塗膜を押し広げ錆の発生の原因となります。
  3. 放置すると張替えしなければならなくなります。

別の項で劣化度合いの判断の仕方を書きますね!!